知ってるようで知らないテーマではありますが、プロフェッショナルが丁寧に説明。
経営コンサルティングといえば、さまざまなコンサルティングの中でも最も代表的なコンサルティング分野といえます。コンサルティングについてよく知らない人でも、経営コンサルティング、経営コンサルタントという言葉は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。経営コンサルティングは、一体どのような仕事のことをいうのでしょうか。一般的には、企業の経営について相談に乗ったりアドバイスをしたりすることが業務となります。最近はビジネス環境も多様化し、企業はさまざまな問題を抱えています。ただ、企業はそもそもどこに問題があるのか分からないというところもあれば、問題点は分かっているけれども対処法が分からないというところもあります。そのようなときに、企業内を分析し、解決策を指し示すのが経営コンサルティングの仕事となります。分かりやすい例を挙げると、社員研修があります。企業にとって社員教育は大きな柱です。優秀な社員がいなければ、また、優秀な社員を育てなければ、業績アップにつなげることはできません。ただ、通常の会社で実務的なことを教えられる上司や先輩がいても、根本的な仕事の能力を上げることができる講師のような人材はいない場合がほとんどです。そんなときに活躍するのが経営コンサルタントです。業界、業種、その企業の状況、風土などに合わせて、社員研修を行い、経営向上につなげていきます。また、経営陣たちと会議を行い、会社の戦略を作り、実質的に業績アップにつなげるのも経営コンサルタントの仕事です。場合によっては、営業先や提携先を探して紹介するなどということも行います。経営コンサルタントの難しいところ、そしておもしろいところは、ただ社員研修をやったり会議を行って相談に乗るだけで終わりということではないという点です。社員研修で学んだことを社員たちがいかせるように持っていったり、戦略を練ったら軌道に乗せていくことも大事な仕事となります。経営コンサルタントが業務を完了したあとは、企業内でいかせるようにしなければ意味がないのです。このように経営コンサルタントの仕事は、幅広く重要な役割を担うことになるので、コンサルティングの知識や技能はもちろんのこと、人間性やコミュニケーション能力、気力や体力など総合的な力が必要とされます。ただ、その分やりがいも多いため、経営コンサルタントを目指す人は増加傾向にあるといわれています。チャレンジしがいのある業界ですので、興味がある人はコンサルティングについていろいろ調べてみてはいかがでしょうか。